
自分で設計したものが
形になって、
問題無く動いて性能も出た時に、
やりきったなと感じる。
設計開発部で装置設計のお仕事をされているY.Sさんにインタビューしました。
Y.Sさん 設計開発部(入社5年目)
お仕事の内容について

真空乾燥炉や恒温槽と呼ばれる装置の設計を主に担当しています。
機械系(筐体など)、内装の部分、フレーム、カバー、接続の配管などの設計は1人でやっています。
元々あった装置をカスタムして設計していくことが多いです。
お仕事はどのような流れで進みますか?
お客様依頼がきたら仕様に合わせて、外観の検討図とおおまかな原価を出します。
受注が入ったら、打合せをしながら詳細を決め、全体の設計に入ります。
CADは2Dと3D、どう使い分けますか?
最初に検討する時は2Dで検討することが多いです。
イメージが固まったら3Dでモデリングして、組図を作成してます。
加工図面については3Dモデルから2D図面を起こして作成してます。
お客様からはどんな要望がありますか?
温度帯、真空度、工場との接続などについてです。
温度帯はどういう仕様か、プラスマイナスいくらかといった性能面や、層の大きさ、棚をつけたいなどの外観の仕様についても決めていきます。
職場の雰囲気はどうですか?
みんな真面目で、しっかり仕事をしています。
設計に関しては黙々とやっている雰囲気ですが、皆隔たりなく接しているので、何かあったら相談しやすい環境です。

面白いところや、やりがいはどんな所ですか?
自分で設計したものが形になって、問題無く動いて性能も出た時に、やりきったなと感じます。
性能が出なかった時には、色々考えて調整します。
突破するためには、周りの人にアドバイスをいただきながら考えます。
充実を感じるときはどんなときですか?
図面や3Dモデルを作っている時です。
特に3Dモデルを作って組んでいる時が、やりがいがあって楽しいです。

大村技研に入社した
経緯について
学生時代はどんな学生でしたか?
学生時代はソフトテニス部での活動を頑張っていました。
機械工学科に進学したので、学んだことを活かしたくて、就職先は設計の仕事をメインで探していました。
大村技研への入社のきっかけは何ですか?
1社目の会社では金型設計を担当していて、4年務めました。
その会社から転職して、次はヒーターの会社で工程管理や検査・出荷を担当していました。
そこでは3年務めましたが、忙しすぎる職場で長く続けるのは難しい環境でした。
また、1社目で担当していた設計をまたやりたいと思っていました。
そんな時に、大村技研とご縁がありました。
金型とは異なる分野ですが、チャレンジしようと思ったのはなぜですか?
「設計」という共通点で、今までの経験が活かせると思ったからです。
装置や動きがあるものは今までやっていないので、勉強できたらと思い、違う分野ですが挑戦することにしました。
入社前と後で感じたギャップはありますか?
設計だけでなく全体的に関わっていけるところです。
社内には組立専門のメンバーも居ますが、
自分で装置を設計して、加工部品を外注して、届いたら組み立てを一緒にやったりします。
自分で組み立ても行なうのはなぜですか?
勉強になるからです。
実際に組み立ててみて、自分の考えていたものと違っていた時に変更などがしやすいという理由もあります。
作業者と壁がないので、そこでコミュニケーションが取れるのも良いところです。

金型設計の経験を活かして、装置設計にチャレンジ

大変だったことはありますか?
今までやったことのない分野だったので、装置の構造など覚えることが多くて大変でした。
装置の設計は、電気関係なども多少かじっていないと難しいのですが、いちから始めたので覚えるのが大変でした。
どうやって勉強しましたか?
会社に今まで作ってきた装置があるので、それを見て勉強しました。
基本的にオーダーメイドでの制作なので、これといった基盤がなく、仕様や大きさなどが似たような装置を見て学んだり、先輩に話を聴いたりしました。
あとは、わからないことを自分で調べたり、以前の図面を読み解いたりして勉強しました。
典型的な1日の流れ
朝は8:00から始業、17:00が定時です。
午前の業務

出社したらパソコンを立ち上げて、1時間くらいメールチェックや事務処理をします。
それが終わったら、装置の設計に取り掛かります。
午前は10:00に休憩があります。
休憩を挟んだら、お昼休憩まで設計しています。
午後の業務

15:00に休憩を挟みつつ、引き続き設計します。
装置が入ってきた時には組み立てを手伝ったりします。
装置はどうやって出来上がるのですか?
図面を描いて、加工図も描き終わった後、色々な部品を外注します。
必要な部品が全部揃ったら、組み立てが始まります。
設計から完成までどれくらいかかりますか?
装置によって違いますが、受注してから3~6か月くらいかかります。
組み立てはモノにもよりますが1~2週間ほど、その後に調整など行っていきます。
他に案件があれば設計を優先していますが、現場で一緒に装置の組み立ても行います。
お客様とお話することはありますか?
現地でお客様と話すこともありますが、最近はオンラインでのミーティングが多いです。
将来どんな仕事人に
なりたいですか?

今は真空乾燥炉や恒温槽の設計を主にやっていますが、他にも色々な装置の設計ができるようになりたいです。
大村技研は他にも半導体製造装置や動きモノを扱っているので、そういうものも勉強して、一緒に携わっていけるようになれればと思います。
各拠点の様子
直属の上司からの
コメント
装置設計において、ヒーターなどの容量計算等を何も教えずにできました。
前職にて真面目に仕事に取り組んでいた事が垣間見えた瞬間でした。
入社当時は装置設計の経験はありませんでしたが、先輩の指導の元、製図から始め、設計業務全般に携わる事で実力をつけていきました。
現在では、助言を受けながらも装置設計を進める事ができるようになりました。