
配管の通し方は人それぞれ。
どっちが早いか綺麗か、
それが今面白いところですね。
新卒入社で本社工事部、入社以来一貫して配管の仕事をされているK.Oさんにインタビューしました。
K.Oさん 工事部(入社11年目)
お仕事の内容について

工場内で使用するガスや水の配管工事をする仕事です。
主に半導体工場ですが、それに限らず薬品の研究工場などもあります。
溶接の技術はどのように身に付けましたか?
先輩に教えてもらったり、自分で調べたりしながらやり方を見つけていって、あとは練習していってですね。
現場に出る前の期間であったり、現場が早く終わった後の時間であったり。
溶接の練習をする時間があります。
「溶接の練習をしたいんですけど」と言えば、練習は皆先輩が見てくれます。
「ここ、こうなっちゃったんですけど、どうすればいいですか?」と聞けば、アドバイスももらえます。
場数を踏むだけではどうしても超えられないものって、多分あると思うんですよ。
周囲を見ていても、そうやって自分から動いて、やる気次第で伸びる子はどんどん伸びていますね。

配管工事の現場はどんな様子ですか?
ガスのチーム、電気のチームなど、様々な人が働いています。
同じエリアに大村技研の社員や協力会社の方のほか電気工事をする会社など、様々な会社が同時に動いています。
そのような方々とも関わって仕事をします。
「うちはここを通したいのですが、そちらの電気はどこを通されますか?」みたいな。
そのような調整を行なうことで、チームが効率的に動けて、全体の出来上がりにも影響しますので、コミュニケーションを取ることは大事です。
コミュニケーションで工夫していることはありますか?
相手に好かれるには、まず自分が相手を好きにならなきゃいけないと思っています。
こっちから話しかけていったり、そういうのが大事だなって思ったときがあって。
コミュニケーションが無いと結局頼ってもくれないし、こっちがお願いしてもいい顔してくれないというか。
ちょっとこの人嫌だなって思うのは、やっぱり相手を知らないからで。
話していく中で知っていって、「ああ、この人はこういう気持ちで、こういう考えで言ってきたんだな」というのもわかります。
自分から話しかけていくと、全然こっちの気分も良いですし、良かったと思います。

部内の雰囲気はどうですか?
明るい雰囲気だと思います。
まず、先輩に文句言えない環境じゃないんで。
万一おかしなことがあったときに「ふざけんな」って言えない環境ではないと思うんですよ。
まあ、言ったら怒られると思うんですけど。それを言えなく無いってことは、たぶん良い環境だと思います。
どんな人たちが働いていますか?
所属している部署は、20代、30代、40代、50代がそれぞれ同じくらいの人数構成で、十数人ほどです。
経験豊富でできる人も居れば、これからという人も居ます。
役割としては基本一緒で、皆で配管工事をしています。
他部署や他の拠点の方と関わることもありますか?
あります。例えば三重、北上、広島に応援に行くこともあるので、全国で交流があります。
そのときは本社工事部から2~3人で応援に行ったりします。
面白いところや、やりがいはどんな所ですか?
配管を通すものが人それぞれなので、自分がこうしたいと思ったのと、全く別のやり方をする人も居るし。
それがどっちが早いか、どっちがきれいかっていうのが、今面白いところですね。
例えば、どんなやり方の違いがありますか?
例えば、最初の1週間はノッていかないけど、2週間目からものすごいスピードでノッていくっていう、そういうやり方があるんですよね。
最初からゴールまでの構想をかっちり決めて、その構想をどんどん固めていくと、2週目にはとんでもないスピードでノッていくんですけど、それを考えないで最初からやっていくと、1週目からノッていきはするんですけど、ペースはずっとそのペースなんですよね。
人それぞれのやり方があって、面白いなと思います。
さらにベテランの方になると、構想しつつ進めつつみたいな。だから凄いなって思いますね。
配管のレイアウトというのは既に決まっているのでしょうか?それとも現地を見て判断?
どちらもあります。
レイアウトが決まっているパターンもあるし、もうこっちでレイアウトを決めてお任せというパターンもあるし。
それに、レイアウトがかっちり決まっているパターンでも、現場を見ると「こうした方が良い」と思うものもよくあります。その際は相談して変えます。
例えば、装置にガスを供給したいときに、ガスのバルブが正面に並んでいればわかりやすいんですけど、例えばバルブの位置がバラバラで遠くに散らばっているレイアウトになっていたり。
使いやすさを考えると、バルブの位置を考え直した方が良いんじゃないかということですね。
どんなときにやりがいを感じますか?
最後相手方から「ありがとうございました」って言われることが本当に、そこに尽きますね。
感謝されて初めて終わったなって思いますよね。

充実を感じるときはどんなときですか?
やっているときはどこまで工期を縮められるか、ということを考えています。
納期に間に合わせることは前提で、それより短くできれば会社としては収益が立ちますし、相手方にも喜ばれます。
そのためにも、ゴールを見据えて構想を練っています。
まだまだ自分も完璧ではないという認識ですが、理想に近づいていくのは、本当に自分の努力でしか為せないものだと思います。どれだけ見て聞いて努力していくか。培ってこないと得られないものなので。

典型的な1日の流れ
朝、現場によってスタートできる時間が異なります。
8時からの現場、9時からの現場など。時間に合わせて出勤します。
出勤したら朝礼から。(8:00~)
本日の作業とそれに伴う危険をまずミーティングして、そこから現場作業に入ります。
現場作業開始
親方が「じゃああっちからやっていこうか」のような、誰か1人の指示で皆ぶわーっと動いていきます。
例えば配管を取り付けるサポートを付ける指示、配管をどこに通すかという指示だったり。
それに従ってどんどん組み上げていきます。
溶接は配管を組んだ後に行なう場合もあれば、先に溶接してから取り付ける場合もあります。

2時間ごとに15~20分程の休憩を挟みます。
相談もしやすいタイミングです。
現場作業をしているときは集中して作業します。
2時間に1回、定期的に休憩を挟んでいきます。
ずっと作業をしていると疲れますし、また休憩があるので、作業をしながらでは話せない相談もしやすいタイミングです。
「あそこどうしますか?」「ここ、こうなってるんですけどどうしますか?」だとか。
お昼休憩(12:00~)
お昼休憩に入ります。
午後の作業(13:00~)

午後の作業を進めていきます。
15:00頃にまた15~30分程度の休憩を挟みます。
片付けてその日の業務終了
(17:00)

終了の30分前に片付けを開始し、基本的に定時で終業・帰宅します。
将来どんな仕事人に
なりたいですか?

全体を見据えて、すぐ構想が練られるような職人になっていきたいですね。
周りを見ても、上司も先輩も、皆「このままこの人数でやっていったらどのくらいで終わる」など、そういったものが見えていると感じています。
そんな風になっていきたいです。
各拠点の様子
直属の上司からの
コメント
初めて彼が私の下で仕事をしたのは、四日市半導体工場での配管作業でした。
まだ入社して間もなかったため、まずは配管採寸作業の補助をお願いしていましたが、私の小さなミスにO君が気付き、指摘してくれました。
初心者ながら、先輩の作業をよく観察し集中する力、間違いに気付ける頭の良さ、そしてそれを先輩に伝える実行力を兼ね備えており、この子は将来優秀な職人になるだろうと感じました。
多くの現場を経験する中で、お客様とも円滑にコミュニケーションをとり、スムーズに現場を収めています。